香川県にはカンカン石という音のする石があります。
高松と坂出にわたってある五色台という山にあります。
別名サヌカイトとか讃岐石とも言われています。
私の子どもの頃は音がする石と言っても五色台が特別に珍しい山というほどでもなくて誰でも勝手にカンカン石を持って帰ってもよかったです。とはいっても特別な石とも思ってなかった人がほとんどだったように思います。
小学校の遠足でも行ったことがあります。また集団合宿で2、3日宿泊できる施設もあり中学校二年生になると恒例行事にもなっていました。
小学校の時に担任の先生が五色台に音のする石があるけれどそれはとても珍しいので世界でも2、3ヶ所位しかないのですよ、と言っていました。そしてもう少しすれば勝手に持って帰っては行けなくなるでしょうね、とも言っていました。世界でもとても珍しいので世界中の研究者が注目しているようなことも言ってました。
とはいっても小学生だったし、五色台がそんなにすごい山だとは思ってなかった人がほとんどだったように思います。
私はその頃は子どもだったこともあるからか五色台の五色ってなんでだろ?とかなんで山に色の名前がつくんだろうってそっちの方が気になっていました。
五色というのは峰の名前で青、黄、赤、白、黒でした。信号と白と黒なんだと思いました。
まぁ、いたって子どもってそんなものでしょう。
しかし、本当にいつの間にか五色台の前を通ると山に網がかかるようになり、いつしか勝手に持って帰ることはできなくなりました。
今ではとても珍しい石ということになっています。そして、勝手に持ち帰るのは泥棒になります。
とても綺麗な音がするので楽器にして音を奏でる人もいます。
綺麗な音がするのでこの音色を聴いて癒される人もいます。
なんというか音が響いて聞こえるのです。その音がやわらかいのでハープの音色のような感じというのでしょうか、ふわっとしたように聞こえてきます。
カンカン石を楽器にして置いてある店もあります。鉄琴や木琴のように石の大きさが左から右に行くにつれてだんだん小さくなっています。ただ、石を大きな順から小さな順に置いて固定しているだけです。それに足がついています。また、足がないものもありました。値段を見ると10万円の値札がついてました。
この値段が安いか高いのかはわかりません。
また、お店ではなかったのですが物干しざおのようなものに石を左から右に空中でぶら下げているのも見たことがあります。
ただ、とても珍しい楽器なので演奏する人も少ないようです。
石を叩くのも木琴等と同じように二本や四本の木製のバチでする人もいるし、1本だけのバチでする人もいます。
たまに演奏会もしているようなので機会があれば一度生演奏で聴かれてみるといいかもしれません。
きっと不思議な気持ちになれると思いますよ。
それでカンカン石が欲しくなった人もいると思います。
カンカン石は五色台だけかと思っていたのですが実際はその周辺の山にもあるそうです。
五色台の石を勝手に持ち帰るのはいけないのですが周辺の山の石なら大丈夫なのではないでしょうか?
ただ、カンカン石はとても割れやすいのが特徴なので慎重に大切に扱ってくださいね✨
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