香川県の島々

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毎日の通勤中には瀬戸大橋と瀬戸内海が必ず見えます。

そして、会社に着くと会社の窓からも瀬戸大橋と瀬戸内海が見えるのです。

そこで今日は香川県の島々のお話しをしたいと思います。

香川県にはたくさんの島があります。小豆島が一番大きな島ですがその他にもたくさんの島々が浮かんでいます。どんどん過疎地が広がっていますが、瀬戸芸の影響もあり、アート系の学生達が住むようにもなってきたようです。製作に何ヵ月もかけるので地域の人との交流があり、瀬戸内海を見ながら芸術が産み出されていくのって素敵だなあと思います。

東讃の豊島は産業廃棄物でたびたびニュースで話題になっていた時期もありました。

女木島は鬼ヶ島という別名もあります。本当かどうかは定かではないですが鍾乳洞の中に鬼がいたという伝説の島です。

対をなすように男木島という島もあります。

中讃には広島、本島、与島、櫃石島等があります。広島はこの辺りで一番広いので広島だそうです。

広島県出身の母は会話の中によく広島が出てくるのでこの辺りの人はよく広島県に行っているのかと思っていたらしいのですが、実は丸亀市内にある広島という島だったのだと聞いて驚いていたことがあります。アクセントが微妙に違っていて広島県は初めの「ひ」に広島の島の方は「ろ」にアクセントが強くなっています。

瀬戸大橋は与島や櫃石島を足場にして橋脚がかかっているのも面白いです。自家用車で橋を渡るのもいいのですがバスで一つ一つの島を巡りながら橋を渡るのもなかなか希少価値があると思います。

西讃地区になれば高見島、伊吹島などがあります。伊吹島はいりこで有名ですがそれだけではなく、民俗学的にもお祭りが独特で顔に墨を塗る風習があります。もう、30年ほど前の話になりますが私の友達は卒論でそれをテーマにしたのですがさすがに何もないところにひとりで行くのもつまらないと思ったのか私を誘うので私も行ってきました。初めて行ったのですが、祭りもあったためかフェリーを降りた途端にたくさんのバイクがやってきました。港に着いた人がバイクの後ろに乗って2人乗りをしてどんどん坂を上って消えて行くのです。もちろんヘルメットもかぶってないのです。自転車に乗るような感覚で大勢のお迎えのバイクが来ては去って行きました。まぁ、友達も私も知人はいないので歩いて坂を上っていきましたが。それからしばらくすると本当に顔に墨を塗る祭りが始まりました。顔中真っ黒な人もいました。目の周りを丸く墨で塗った顔の人もいました。なんだか見たことなかったので面白かったです。

この島にはちょっと独特なアクセントがありますが平安時代からのアクセントが残っているらしく言語学的にも貴重な島とのことです。

祭りが終わっても周りには食堂も喫茶店もありません。友達はそれもわかっていたのか昼は私のお弁当も作ってくれていたので2人で彼女の作った弁当を食べました。。帰りはフェリーが来るまでしばらく時間がありました。行きと同じようにフェリーに乗って帰ったのですがこの時もまた、船着き場に何十台ものバイクの2人乗りがやってきました。今思うと、タクシー代わりだったんだなあとわかるのですが当時はびっくりしてあっけにとられていました。坂が多かったのと道が細いので車よりもバイクの方がよかったのだと思います。中にはこどもを背中に背負ってバイクに乗っている人もいました。

今はどうなっているのかはわかりませんが当時はまだバイクや自転車の規制もゆるかったし、島の特異性もあったのでしょうね。

 

他の島にも独特な風習があって人が亡くなれば島にお墓を建てるのですが建ててからしばらくすると「ことっ」と墓石から音が聞こえてくるそうです。その音が聞こえたら亡くなった人は成仏しましたということになるそうです。

このように民俗学的にも面白くて珍しい話もたくさんあるようです。

 

ただ、本当にどこの島に行くにしても1日がかりです。フェリーの時刻が少ないので朝早く行っても夕方にならないと帰りの便がなかったりします。また、コンビニもないので弁当持参は必須です。

瀬戸芸で有名な直島は観光化されてホテルもありますがほとんどの島には宿泊施設はありません。コンビニもないので飲み物も準備して行くべきでしょう。もちろん、船着き場付近に自販機が置いてあることもあるかもしれませんが一本200円や250円だったりしますよ(汗)。

また、地元の人でも親戚や身内がいる人は別としてほとんどの人は用事がない限り島には行くことはありません。

今から30年ほど前頃までには小学校や中学校のある島もあったので通勤で通っている先生がいたり、島によっては民宿をしている島もあったので下宿して学校に通う先生もいました。今は少子化が進み、子どもがいなくなってすでに学校が廃校になっている島もあります。また、島を移動して別の島の学校に船で通学するようになった子どももいるようですがあと数年後にはその学校も廃校に追い込まれて行くのではないでしょうか。

また、昔は島だったのに今は埋め立てをして陸続きになった島もあります。

島には高校はないので結局、高校になれば親元を離れて進学するか、あるいは親子で島を離れるかになるようです。また、中学校を出てそのまま就職する人もいたようです。進学した場合は家族みんなでの場合もあるし、おばあさんと子どもだったり、お母さんと子どもだけだったりしていたようです。

中には島の子ども達のための下宿や寮もあったようです。それで親元を離れて高校から一人暮らしをする人もいます。

そんな不便な生活を余儀なくせざるを得ないので自然とより便利な生活を願ってどんどん島を離れて行くようです。

ここ何年かは瀬戸芸で島を巡る人も増えてきて少しだけ観光化されて来たようにも感じます。

また、大学生が島を訪れてそこから地元の特産物を商品化して島を盛り上げようという動きや何十年も誰も住んでいない空き家をリフォームして民宿をはじめたりと少しづつではありますが島も活性化している地域もあります。

ただ、本当に何もないので都会暮らしになれている人はまず街灯がないことにものすごく驚くようです。でも、逆に光も音もない一切が遮断されたところがいいと思う人もいるようです。

夜にしぃんとした海を見てとても綺麗だなあと思えるか、音ひとつしない海を見て怖いと思うかの感性の違いだと思います。

なのでそうゆう人でないと島で暮らすのはかなりしんどいと思います。

やはり、観光と生活は全然違うので本当に自然が好きな人でないと難しいでしょう。

また、島は昔はとても閉鎖的だったように思うのですが、今はずいぶんかわって本当に地元の人たちはウェルカムでとても歓迎してくれるようです。まあ、若い人たちならではもあるかもしれませんが。

また、防犯上のこともあるのでどこの島とは言えませんが島の人達はみんな顔見知りなので戸締りをしない島もあります。それだけ人が来ないととらえるか、ほのぼのしているととらえるかはやはり感性の違いからくるのかもしれません。

私もこれまでにいくつかの島を行きました。

そこで感じたことがあるのですが同じように瀬戸内海や瀬戸大橋を見てもそれぞれの島によって瀬戸内海や瀬戸大橋が違って見えることはとても言葉ではいい表せられない位の感動がありました。

瀬戸大橋が違って見えるし、周りの山や周りの島の位置が違うので雰囲気がずいぶん違うのです。

これは体感してみないとわからない醍醐味ですね。

瀬戸内海は本当に波が穏やかで島が至る所に浮かんでいてとても綺麗です。朝と夕方では同じ場所でも太陽の輝きによってずいぶん海の色も違います。月が反射して浮かぶ瀬戸内海も綺麗です。

瀬戸内海にはたくさんの船も浮かんでいます。大きな船や小さな船、漁船やフェリー等船の種類も豊富です。見るたびに違うのでとても楽しいです。海の色も景色も船も違うし、鳥やつばめ、からすが水遊びしていることもあります。一斉に何十匹もの鳥たちが空を羽ばたく瞬間を見ることもあります。

たとえ仕事や人間関係で悩むことがあっても瀬戸内海をじっと眺めていたらふとさっきまで悩んでいたことがとてもちっぽけなものに感じてしまうこともあります。

真っ赤な太陽がだんだん海に近づいていき今度は海に写ってそれからゆっくり沈んでいく。真っ暗になると、海がライトアップされて月が浮かんでくる、そんな一連の動きを見ていると自然の神秘を感じてしまう事が多々あります。

今日もまた、香川県に浮かんだ島々を見ては穏やかな気持ちになるのでした。

 

 

 

 

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